バリ島 芸術の村ウブド お土産に15万円のアートを買う
- 2016/5/12

目次
自分へのお土産ならウブドのアートが最適だ
バリ島のおみやげに最適なものは何でしょう?誰にあげるかによると思いますが、もし自分へのおみやげだとすれば最適な物はバリのアート作品だと思います。
バリ島は1930年代にヨーロッパの芸術家が何人も移り住んだ場所で、それ以来、バリ島では海外の技法を学んだひとたちによるバリアートが花をひらきました。
現在では農村部のウブドが芸術の村として、たくさんの現地アーティストの作品を生み出す場所になっています。
アートギャラリーは購入することができる美術館
さて、バリ島の農村部にでかけたら、ぜひウブドのアートギャラリーを覗いてみてください。そこは素晴らしいバリアートの美術館なのですが、普通の美術館とひとつ違うところは、展示してある絵画を買うことができることです。
バリ島のアートは伝統的なカマサンスタイルと呼ばれる現地風の絵画、ブンゴセカンスタイルと呼ばれる熱帯の花鳥画、西洋画の画風を取り入れた熱帯の幻想的な絵画、そして細密画でバリ農村の共同体の様子を描くヤングアーティストスタイルなどさまざまなスタイルに分かれています。
アートギャラリーではそれぞれのスタイルの直筆画を鑑賞し、気に入った絵があればガイドさんと交渉して購入することになります。私も事務所に置くのにいい絵画がないかと探しながら、熱帯の花鳥画を中心にギャラリーを見て廻りました。
大きな絵画の相場は3万円前後から
そうするとだんだんと相場がわかってきます。50インチの大画面液晶テレビぐらいの大きさの絵で、ガイドさんが最初に提示する価格が6万円ぐらいで、そこから交渉すると3万円前後がひとつの落とし所のようです。それがポスターではなくキャンバスに描いた直筆画の値段なので、その点では実にリーゾナブルな価格だと思います。
パリのモンマルトルの丘や、サンフランシスコ中心部の広場など、バリ島以外にも若い画家さんたちが集まって自作のアート作品を売っている観光地は他にもありますが、この価格の手ごろさは、生活水準にコストがかからないバリ島ならではの相場ではないでしょうか?先進国なら雑誌ぐらいの大きさの直筆画しか買えない金額で、大きな絵を買うことができる。それもなかなかいい出来栄えの絵が揃っているのです。
一番いい作品は先生が描いた作品だった
実は、詳しく話を聞いているうちにわかってきたことですが、これらの絵には二種類あるようです。それは先生が描いた絵と、弟子が描いた絵です。ギャラリーを歩いていてたまに「この絵はすごくいい」と思って指さすと、ガイドさんの出し値が急に15万円といったレベルに跳ね上がる場合があります。それが先生が描いた絵です。
ウブドではこういった先生が独自のスタイルで新しい絵を描き、弟子がその画法やモチーフを模倣(模写ではありません。念のため)して似たテイストの絵を量産する。そういったことが行われているようなのです。
迷いに迷って、結局、先生の作品を購入することに
いろいろな絵をみながら、最終的に弟子が描いたカワセミの花鳥画と、先生が描いたヤングアーティストスタイルの群像画の二点のどちらを購入するかで迷いました。片方は2万8000円。もう一方は15万円です。
滅茶苦茶悩んで、実際に演技ではなく比較的真剣に「こちらの先生の絵を値引いてもらえないか?」と頼んでみたところ、最初はダメと言っていたのですが、途中で先生に直接電話をしてくれて、最終的にちょっと安くしてもらいました。
ウブドの農村の収穫の時期を描いた群像画ですが、12万円ほどの価格で購入することができました。高いと思うかもしれませんが、世界に一枚しかない芸術品。私はいい買い物をしたと思っています。
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