マイルを貯めて、海外旅行をしたいと思っても、普段なかなか飛行機を利用する機会が少なければ、なかなかマイルは貯まりにくいのが現状です。貯まったとしても特典航空券に交換できずに有効期限が近づいてしまうということも少なくありません。

マイルを確実に貯める方法としては、日常生活のあらゆる支出に対して、クレジットカード払いを併用するなどしてマイルに還元する方法が効率的ですが、私たちが普段利用している「電車」に乗ることでもマイルを貯めることができます。

電車に乗ってANAマイルを獲得できるクレジットカードは主に３パターンあります。

ANA VISA SuicaカードからSuicaへクレジットチャージしてマイルを獲得

「ANA VISA Suicaカード」ならではのメリット

三井住友カードとANA、JR東日本グループのビューカードが提携して発行している、ANAマイレージ機能とIC乗車券「Suica」が搭載しているクレジットカード「ANA VISA Suicaカード」を使うことで、Suicaへチャージする際に、チャージ分の金額に対してもマイルとして還元することが可能です。

「ANA VISA Suicaカード」の特筆すべき点として、このクレジットカードから手動もしくは自動でSuicaへのクレジットチャージが可能であることです。

「ANA VISA Suicaカード」からクレジットチャージを行うには、まず、手動の場合は2通りあり、JR東日本各駅に設置されている銀行ATM「VIEW ALTTE」より、金額を指定してチャージする方法と、パソコンにICカードリーダーを接続して、専用ページ「My JR-EAST」で金額を指定してチャージする方法があります。パソコンにICカードリーダーを接続してチャージする場合、あらかじめJR東日本の専用ID「My JR-EAST」の取得を行い、お手持ちの「ANA VISA Suicaカード」のクレジット番号を登録しておく必要があります。

オートチャージだといくらチャージしたか把握しづらいデメリットがありますが、手動チャージができることでチャージ金額をご自身でコントロールできる他、首都圏以外に在住されている方でも、IC乗車券相互利用可能エリアであれば、自動改札機のオートチャージはできませんが、自宅にパソコンとICカードリーダーさえあれば、場所を問わず手動でクレジットチャージができる点において、「ANA VISA Suicaカード」の大きなメリットと言えます。

ANAマイルへの移行

ANAマイルへの移行については、ショッピング利用額1000円につき三井住友カードのワールドポイント1ポイントとして付与されますが、ANAカードの場合、ワールドポイントをANAマイルに移行する際、「5マイルコース」と「10マイルコース」から選択できます。

「5マイルコース」は、ワールドポイント1ポイントあたり5マイルに無料で交換できます。一方で、10マイルコースは年度ごとに移行手数料6,000円（税抜）支払うことで、1ポイント10マイルとして交換可能です。さらに、毎年のカード継続時に1000マイルのボーナスマイルプレゼントがあります。マイルの以降は「自動移行」と「手動移行」の2通りから選択できます。

「ANA VISA Suicaカード」の年会費

ANA VISA Suicaカードの年会費は初年度無料、次年度以降2,000円（税抜）で利用できます。ただし、家族カードの発行は行われていませんので注意が必要です。

ソラチカカードのクレジットポイントとメトロポイントダブルでマイルを獲得

ソラチカカードならではの特徴

「ANA To Me CARD PASMO JCB（ソラチカカード）」はANAと東京メトロが提携して発行しているクレジットカードで、カードにIC乗車券「PASMO」を搭載しているのが大きな特徴です。

https://www.ana.co.jp/amc/promo/tomecard_pasmo_jcb/

ソラチカカードに搭載している「PASMO」へのクレジットチャージが可能です。クレジットチャージはオートチャージ方式となっており、申込時にオートチャージとチャージ金額をあらかじめ設定しておくことで、首都圏のPASMOエリアとSuicaエリア内における駅の自動改札機を通過した時点で、残高が一定以下を下回った時点で自動的にチャージされます。

PASMOへクレジットチャージした金額に対しても、クレジットポイントの付与対象です。ソラチカカードで利用した通常ショッピング利用分については、JCBの「Oki Dokiポイント」に1,000円あたり1ポイントとして付与されます。こちらも、他のANAカード同様にクレジットポイントである「Oki Dokiポイント」1ポイントから5マイルに移行できる「5マイルコース」と10マイルに移行できる「10マイルコース」から選択できます。

5マイルコースは、いつでも無料でANAマイルへ交換できますが、10マイルコースは年度ごとにマイル移行手数料5,000円（税抜）の請求がJCBから行われます。「Oki Dokiポイント」からのANAマイルに移行する際は、「手動」もしくは「自動」の2通り選択可能です。

ソラチカカードでメトロポイントが貯まる

さらに、クレジットポイント以外にも、「東京メトロ」の乗車で「メトロポイント」が貯まります。平日に東京メトロに乗車すると5メトロポイント、土日祝日は15メトロポイント付与されます。また、定期券をソラチカカードで購入するとメトロポイントとOki Dokiポイントが2重で貯まります。メトロポイントは東京メトロ以外にも「メトロポイントPlus」加盟店にてPASMOで支払うと、実店舗では200円につき1メトロポイント、自動販売機では100円につき1メトロポイント付与されます。メトロポイントを貯めるにはあらかじめ「メトロポイントPlus」への事前登録が必要です。

ソラチカカード会員を対象に「メトロポイント」100メトロポイントから「ANAマイル」90マイルに交換することが可能です。ソラチカカードで貯まったクレジットポイントである「Oki Dokiポイント」だけではなく、東京メトロに乗車するだけで貯められる「メトロポイント」からもANAマイルに交換できる点は大きなメリットとなります。また、ANAマイル10000マイルからメトロポイント10000ポイントにも交換できます。

ソラチカカードの年会費

ソラチカカードの年会費は、初年度は無料で、2年目以降から2000円（税抜）、家族会員は1000円で利用できます。通勤や休日のレジャーなどで東京メトロを頻繁に利用される方におすすめできる1枚です。

ANA TOP＆ClubQ PASMO マスターカードからPASMOへクレジットチャージしてマイルを獲得

「ANA TOP＆ClubQ PASMO マスターカード」の特徴

三井住友カードがANA、東急電鉄が提携して発行している「ANA TOP＆ClubQ PASMO マスターカード」は、先程のソラチカカードと同様にIC乗車券「PASMO」を搭載しているクレジットカードです。

http://www.smbc-card.com/nyukai/affiliate/anatopclubq/index.jsp

クレジットカードに搭載している「PASMO」へのクレジットチャージが可能です。クレジットカード申込時に、オートチャージの申し込みを行うことで、自動改札機を通過する際に、残高が一定以下になった場合、自動でチャージすることが可能です。PASMOへチャージする金額分に対してもクレジットポイント付与対象ですので、実質電車に乗るだけでANAマイルを獲得できます。

三井住友カードの「ワールドポイント」

クレジットポイントは、三井住友カードの「ワールドポイント」として付与されます。ワールドポイントはANAマイルに交換可能で、5マイルコースと10マイルコースから選択できます。5マイルコースの場合は移行手数料無料で1ポイントから5マイルに交換できます。10マイルコースの場合、移行手数料年間6000円（税抜）を支払うことで1ポイントあたり10マイルに交換できます。

「TOKYU POINT」が加算

さらに、「ANA TOP＆ClubQ PASMO マスターカード」は、東急百貨店や東急ストア、渋谷ヒカリエなどTOKYU POINT加盟店でのお支払いで「TOKYU POINT」も同時に付与されます。東急百貨店や渋谷ヒカリエでの買い物では、お買上金額に応じた3％から10％のポイントが付与されます。東急ストアで買い物の場合、200円につき1ポイント付与されます。

「TOKYU POINT」と「ANAマイル」の相互交換

更に、「TOKYU POINT」と「ANAマイル」の相互交換が可能です。「TOKYU POINT」1000ポイントあたり750マイル、ANAマイル10000マイルあたり10000ポイントに交換できます。

「ANA TOP＆ClubQ PASMO マスターカード」の年会費

クレジットカードの年会費は初年度無料で、翌年からは2000円（税抜）、家族会員は1000円（税抜）で利用できます。入会時と毎年のカード継続時にボーナスマイルとして1000マイルプレゼントされます。東急沿線にお住まいの方で、東急電鉄によく乗車される方、東急関連施設で買い物をされる方におすすめできる1枚です。

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