海外旅行でユーロに両替!為替手数料を最も安く済ませる方法

  • 2016/9/9
ユーロ 海外 両替

外貨両替での手数料を節約するには?

先日お知らせした、海外旅行で円高を満喫する為替テクニックですが、主に米ドルベースの為替テクニックを紹介したものでした。一番お得なテクニックはSBIカードを作って、住信SBIネット銀行の口座から代金を米ドルで支払うというテクニック。住信SBIネット銀行の為替手数料が1ドルあたり15銭(1ドル=100円なら0.15%)なので圧倒的にお得です。

ところがこのテクニック、残念ながら米ドルでの引き落としでしか使えません。ヨーロッパ旅行に出かけてユーロで支払をする場合はどうすればいいのでしょうか?

実はユーロの場合は少し違った基礎知識と、違った考え方が有効になったりします。今日はその話をお話ししましょう。

ユーロ圏は広く、多くの国では日本円はとても弱い。

まず最初に注意をしなければいけないことがあります。ユーロ圏、つまりイギリスを除いたEUの加盟国は実にたくさんあって、各国の事情も違うのですが、基本的には日本円はその国であまり流通していない通貨になります。

ユーロ 両替

フランスやドイツではレートのいい両替所もあるにはありますが(それでもレートの悪い両替所の方が多かったりします)、それ以外のユーロ圏ではとんでもなく不利な条件での交換になるケースがほとんどです。イタリアなどは日本からの観光客が多いので有利な両替所がありそうな気がしますが、それは間違いです。

ユーロ圏に出かけるときのユーロの両替は不利な順に、①現地のホテル、②現地の空港、③現地の両替所、④日本の空港、⑤日本の銀行、⑥日本の銀行以外の両替サービスの順になります。

つまりまず覚えておくべきことは、ユーロは現地では両替しないということです。

クレジットカードの両替レートが相対的に結構いい

つぎに重要なことですが、ほとんどの両替サービスよりも、クレジットカードの手数料の方が安いものです。クレジットカードはVISAやMASTERの場合1.63%の手数料がかかるのですが、これが通常の場合は最安値です。

というのは銀行の店舗ではだいたい2円80銭ぐらいの手数料が上乗せされますし、街中の両替サービスでも2円の手数料が乗せられます。1ユーロ=115円だとしたら2円の手数料は1.74%ですからクレジットカードの方が安い計算になります。とはいえそれほど大差がないというレベルの差ではある。ここは覚えておくべきポイントです。

そして米ドルのときにお話ししたFXのサービス。これは両替金額が大きければ、それだけ手数料が割安になる仕組み。ですから5万円とか10万円をユーロに替えたいという人の場合は、出発の4日以上前にマネーパートナーズのようなFXで両替を申し込んで、空港でユーロを受け取るのが一番割安です。

ただ、ユーロ圏への旅行の場合は、もうひとつ考えておくべきポイントがあります。

治安とFXの有利さをどう天秤にかけるか?

ユーロ圏への旅行の場合に考慮すべきもうひとつの点は?それは一般論ではありますが、アメリカへ旅行する場合よりも治安がよくないという点です。

財布をすられるという話をよく聞きますが、日本のスリとは少し事情が違います。集団で取り囲まれてあっという間に鞄のファスナーを開けられて抜き取られてしまう。近づいてきた集団のうちの誰が実行犯かわからずにびっくりしているうちにやられてしまう。

そういうリスクを考えると、多額の現金を持っていくのは、少なくとも私はあまり気がすすみません。旅行保険も現金の盗難は保証してくれない商品が多いので、なおさらです。

そこで私はユーロ圏への旅行へは①少額のユーロ(たとえば2万円以下)と、②複数枚のクレジットカードを持っていきます。現地での大半の取引はカードで、ごく一部は現金でという形で利用します。実際には現地で使う現金は数千円で終わってしまいます。

ユーロ圏の具体的なノウハウは?

 

さて、その組み合わせで行く場合、細かいことですが3点ほど旅のノウハウがあります。

クレジットカード 海外 VISA

ひとつはヨーロッパではICカードつきのクレジットカードしか使えないということです。そしてアメリカほどはJCBカードは普及していない。ですから自分の持っているカードの中で、VISAかMASTERのブランドのカードの中でICカードがついているものを持っていきましょう。

もしそのようなカードがなければ年会費無料のカードを作りましょう。具体的にはヤフーカードや楽天カードのように、たくさんポイントがもらえる入会キャンペーンを行っているカードが、この条件を満たしています。

ふたつめに日本であらかじめ行っておく1万円程度の現金の両替は、街中の両替所の方が若干レートはいいですが、実は銀行の窓口でもOK。なにしろ少額の両替なので手数料も少額です。「80円高いぐらいだったら」ということで銀行を選ぶのもそちらが便利だったらOKです。

そしてヨーロッパに出かけてもし手持ちの現金が足りなくなったら、日本円を両替する代わりにATM経由でクレジットカードのキャッシングをしましょう。帰国後すぐに返済すれば金利も少ないうえに両替手数料は1.63%になるので、現地の両替所よりもよほどお得ですよ。

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ズッキータ

ズッキータ日本にいないことが多い社長

投稿者プロフィール

会社社長。年10回ペースで海外出張。得意な方面はアメリカとアジアとビーチ。海外の仕事をみつけるとすぐに出かけてしまう。日本の仕事は大丈夫か?

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