海外旅行先で迎えるクリスマスの夜をいつ準備するか?

  • 2015/12/21
クリスマス 海外

バブル世代にとってのクリスマスの夜とは?

私のようなバブル期に社会人だった世代にとってはクリスマスの夜の予約をどう確保するかは一年の中での一番大きなイベントです。バブルの頃は誰もが物凄い競争を乗り越えてなんとかお目当ての女性を満足させることができるクリスマスディナーの席を確保する、そんな時代がかつてはあったのです。

幸いにして世の中ではバブルが崩壊したために、バブル期以降に社会人になった現在20代から40代中盤くらいまでの層は「クリスマスについてそのような努力をする意味がわからない」ぐらいにわれわれとは全く違う価値観を持っています。つまりわれわれバブル期の価値観でのクリスマスのディナー予約競争は、かつてのように熾烈なものではなくなったのです。

うっかり海外でクリスマスを迎える場合に起きること

さて、そのように競争の厳しさをわすれてしまったわれわれの世代がうっかりクリスマスにニューヨーク、サンフランシスコ、ハワイなどアメリカの都市に旅行でも行こうものならたいへんなことが起きます。

アメリカのクリスマスの夜はみな、アメリカ人が一世一代のディナーの席を確保しようといまだに激しく争っているからです。

12月22日の天皇誕生日あたりに成田を離陸して同じ日にアメリカに到着。高級ホテルにチェックインしてミシュランガイドなりトリップアドバイザーを見て妻に向かって「おいおまえ、あさっての食事はどこに行きたい?」などと甘い言葉をかけて期待感を上げてしまって、さらには「豪華なフレンチのディナーがいいわ」などという妻のリクエストに大きくうなずいて「それではこの辺りのレストランに予約をいれておこうか?」などと安請け合いの約束をして、それでホテルのコンシェルジェに予約の相談に行ったとします。

断言しましょう。そのレストラン、まずめったなことでは予約はとれません。

クリスマス ディナー

クリスマス直前になって現実を知るあなた

「大変恐縮ですが、あいにくあさってはクリスマスイブ。ご希望のレストランはすでに予約で満席です」と残念な答えが返ってくるでしょう。

とはいえコンシェルジェもプロです。「代わりにこのあたりではどうでしょう?」といくつかランクや希望条件を変えたお店を提案してくれると思います。「メニューはクリスマスメニュー固定で価格はひとり299ドル。それほど知名度は高くはありませんが、ご要望のレストランと価格レベルは遜色ありません」みたいな残念なお店を選んでくれると思われます。

「ではそれで」とあわててあなたがOKを出すとコンシェルジェがうやうやしく電話をかけてくれたうえで「もし15時からか21時20分からのどちらかでしたら2名様の席がご用意できると言っていますが?」とあなたに確認をいれてくれることでしょう。

こうしてあなたは18時にはすべての百貨店やブランドショップが閉店した後のクリスマスイブの夜、21時までなんとか奥様を連れて夜景の名所をはしごして時間をつぶして、いや観光を満喫して、ようやく夜遅くにそのレストランに到着して、早く家に帰りたいシェフやギャルソンが猛スピードで前菜、魚料理、肉料理と繰り出してくる皿と格闘しながら何とか妻に対しての面目をほどこす。そんなクリスマスの夜を迎えることになるのです。

どうすれば悲しいクリスマスを回避できたのか?

christmas

どうすればこんなことにならずに済むのか?そのコツを“今年のクリスマスの夜は本場アメリカのウルフギャング・ステーキハウスで18時から家族分4席のディナー席を確保している”私がお教えいたしましょう。

クリスマスの時期にアメリカに海外旅行をすることになってもディナーの予約に苦労をしないためには、海外旅行の予定が決まった直後にオープンテーブルを使ってディナーの予約を入れておくことです。

みなさんもそうだと思いますが、今年のクリスマスは海外で過ごすといった予定はたとえ確定ではなくても2か月前にはだいたい計画はされているはずです。だったらその時期にオープンテーブルのようなインターネットの予約サービスでディナーの予約をいれておけばいいのです。キャンセルはいつでもできるのでまずは予約を先に入れる。これが基本です。

さらに上級テクニックも!

そのうえでの上級テクもあります。ウルフギャングのような最高級レストランは「予約開始は45日前からしか受け付けません」というようなケースが結構あります。

その場合、2~3か月前にまず奥様のアカウントを使ってオープンテーブルでおさえのレストランを先に予約しておくのです。そのうえで45日前になったら本命のレストランの予約確保を試みるのです。

この時自分のアカウントで2つ違ったレストランを予約しようと思ってもオープンテーブルは受け付けてくれません。だから2人の違うアカウントからの予約が必要なのです。

「なんて面倒くさい!」そう思われたあなた、安心してください。あなたは世代が違うようです。そしてわれわれバブル経験世代にとってはクリスマスの夜を一流レストランで過ごすことで妻を満足させることに対するその程度の努力は、まったく負担だとは感じないのです。

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ズッキータ

ズッキータ日本にいないことが多い社長

投稿者プロフィール

会社社長。年10回ペースで海外出張。得意な方面はアメリカとアジアとビーチ。海外の仕事をみつけるとすぐに出かけてしまう。日本の仕事は大丈夫か?

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