パリ最強のコスパお土産「エシレバター」とは?
- 2016/6/12
目次
パリに出かけて何を買って帰る?
旅行先からのおみやげで最強のものは何でしょう?花の都パリの場合は、これしかないというおみやげがあります。今日はその話。
ちなみに私がパリに出かけるという話をしたら「エッフェル塔だけはやめてね」と念押しをした人がいます。エッフェル塔の下で外国人らしきひとたちがエッフェル塔のキーホルダーを5個1ユーロで売っているのですが、確かに貰ってもあまり嬉しいものではないですね。
パリの街並みを歩いていると、ファッションや小物でとても素敵なデザインの商品をたくさん見かけます。センスに自信がある方はそういった中から小物を選んでプレゼントというのもいいかもしれません。ただし難点はパリは物価が高いこと。
だったら消え物がいいということでお菓子を買いにでかけたとしてもやはりおいしいものは価格が高い。おいしそうな作り立てのマカロンが6個入ったパッケージが17ユーロですから、日本円にして2000円ちょっと。確かに喜ばれるおみやげですが、たくさん買って帰るわけにもいかないですね。
では何が正解なのか?
パリに行ったら「エシレバター」
私がパリに出かけると大量に買って帰るのがこの「エシレバター」。発酵バターの最高級ブランドで、日本でも高級フランス料理店に出かけるとこのバターを出してもらえます。
価格はというと250グラムの普通のバターが伊勢丹や高島屋などの高級デパートでだいたい2500円から3000円ぐらい。その価値を知っている方に差し上げるとものすごく喜んでいただけます。
もちろんエシレバターを知らない人にも、エシレバターに関するうんちくをひととおり披露すれば、同様に喜んでもらえます。何しろ日本のバターよりもはるかにおいしい。これに匹敵するバターは国産では高級品のカルピスバター(市価約1400円前後)ぐらいでしょう。だからおみやげで手渡しすると必ず喜ばれます。
さて、それがパリでいくらで売っているのかというと、、、
パリでの価格はなんと日本の8分の1!
このエシレバターは日本で買うと2500円ですが、パリのスーパーで買うとわずか2.7ユーロ。つまり330円。それが日本に持ち帰っておみやげにするときには8倍の価値の商品に生まれ変わってしまうのです。
なぜこんなことになるのかというと、バターという商品が日本の酪農を守るための国の輸入統制商品になっているからです。日本の小売店がパリからバターを輸入するとものすごく高い関税(35%)に加えてものすごく高い輸入差益を「農畜産業振興機構」に支払わなくてはいけません。そのためにパリでの市価330円のバターが、デパートに並ぶと2000円を超える価格設定になってしまうのです。
さて、エシレバターをお土産に買う時にはふたつのコツがあります。
エシレバターをお土産として買う2つのコツ
エシレバターをお土産に買うときのコツその1
エシレバターをお土産に買うときのコツその1は、有塩バターを選ぶことです。バターには無塩と有塩がありますが、フランスの主力は無塩バター。エシレの場合はパッケージに赤いリボンの絵の上に「DOUX」と書かれているのが無塩です。
そうではなく家庭用に喜ばれるのは日本で主流の有塩バター。エシレの場合はパッケージに黄緑のリボンの上に「DEMI-SEL」と書かれている商品を選びましょう。
エシレバターをお土産に買うときのコツその2
さてもうひとつのコツその2はどこで買うか?
パリの街中にはたくさん、日本で言うコンビニぐらいの大きさの食品店がありますが、小さいスーパーには高級品のエシレバターは売っていません。もちろんパリの家庭が普通に使うバターは売っているのですが、ブランドとしてのエシレの魅力と比べるとおみやげとしてはやや格が落ちますよね。
一方で、百貨店のボン・マルシェやギャラリー・ラファイエットに行くと、エシレバターをすぐに見つけることができますが、価格は3.3ユーロ程度(400円)とちょっと割高です。
最適な場所は市内のわかりやすい場所に3か所ほどお店があるやや大きめの高級スーパーの「モノプリ(MONOPLIX)」です。ここならエシレバターが豊富に買えて価格も2.7ユーロとスーパーらしい価格です。(ちなみにモノプリのコンビニ版のMonop’には売ってませんからご注意を)
こうしてゲットしたバターは東京から持ってきた保冷バッグに入れて日本に楽しみに持ち帰ります。これが8分の1のコストで仕入れられるうえに、みんなに喜ばれるパリの最高のお土産なのです。
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