弾丸スタイルor余裕スタイル?海外出張スケジュールの決め方
- 2016/8/17
目次
世界的なコンサルティングファームの出張スケジュールはこんな感じです
以前、世界的なコンサルティングファームで一分一秒を惜しんで働いていた当時、米国出張の日程をこんな風に設定したことがあります。
ちょうど今年の8月の山の日の祝日が木曜日なのですが、それと同じような日程を利用して、木曜日の祝日に日本を出発。そうするとアメリカには木曜日の昼間に到着するので木曜日の午後と金曜日にめいっぱい、仕事のアポイントを入れます。そして木曜日と金曜日の夜はそれぞれクライアントと会食を設定して有意義に使います。
場合によっては土曜日の朝もブレックファーストミーティング。それで土曜日の昼の便に乗れば日本時間の日曜日の午後に成田空港に到着します。家に戻って熱いシャワーを浴びてゆっくり睡眠をとって、また月曜日からは何ごともなかったかのように出勤です。
このスケジュールだと、同僚から見れば金曜日だけ出張で不在にしていたように見えて、実はニューヨークでばっちりと仕事を済ませるといった神業のような出張ができます。
一分一秒を有効に使う仕事スタイルか?それとも余裕の仕事スタイルか?
ちなみに当時勤務していたコンサルティングファームでは「君たちのような若いコンサルタントがビジネスクラスに乗るのは、機内でゆっくり休めて到着したその日からフルに働くことができるからなのだよ」と説明していました。30歳前後と肉体的にも若かった当時は、こういったスケジュールを難なくこなしていたものです。
さて、そんな私も50代になり、経営者になり、自分で自由にスケジュールや予算をコントロールできるような立場になると考え方が180度変わるものです。現在の私のスケジュールをお知らせするとこんな感じです。
まずアメリカ出張は土日をゆっくり休んで月曜日のフライトで出かけます。出張のフライトはあくまで業務。わざわざ自分の休日を業務に振り返る意味はありませんよね。
ゆとり出張スケジュールでは現地に着いたら体をまず回復させる
現地時間の月曜日午後にはアメリカの目的地に到着するのですが、その日は予定は入れません。午後のミーティングも、夜の会食も無し。長いフライト疲れと時差ボケで万全な体調ではないのにミーティングをするのは相手に弱みを見せるようなものです。
とはいえ時差調整だけはしっかり行います。具体的には夜、自分が食べたい食事をひとりで気楽にとったら、ホテルに戻り、併設のフィットネスジムに出かけて体を動かします。経験的にはプールで泳ぐのが一番いいでしょう。体を疲れさせておけば夜、比較的ぐっすりと眠れます。そうすれば翌日からはタフな仕事も平然とこなせるようになりますね。
火曜日はさすがに終日仕事。夜もビジネスの会食を入れてフル稼働。グローバルビジネスマンとして活躍の見せ場です。
さて社長になった今、スケジューリング上の最大のポイントが何かというと、水曜日の午後にもう一件アポイントを入れることです。ニューヨークであればランチミーティングでも大丈夫。何かの理由をつけて水曜日も仕事をしてみます。
水曜日の日中にアポイントがひとつ入るだけで大きなメリット(?)が
するとあら不思議。日本に帰ることができるのは木曜日の昼の便まで待たないと帰国便には乗れません。しかもせっかくこの便をつかまえても成田に到着するのは金曜日の午後。そこから都内に戻ったとして事務所に着く頃には他の社員の退社時間です。
ということはあわてて帰る必要はありませんね。木曜日に帰っても、土曜日に帰っても何も違いはないのですから。
そこで水曜日の夜、木曜日、金曜日とまるまるプライベートな予定を入れてみましょう。ブロードウェイでミュージカルを観戦してもいいですし、ヤンキーススタジアムでメジャーリーグを応援してもいいでしょう。ニューヨーク近郊のアウトレットに出かけて買い物三昧も楽しいですし、ちょっと足を延ばしてナイアガラの滝まで観光旅行に出かけるのも楽しいですね。
その上で土曜日のお昼の便で日本に戻ります。到着は日本の日曜日の午後。それでゆっくり体を休めて、また翌週から働けばいいのです。そうそう。月曜日の午前は、帰国直後であることを言い訳にして、午前中を半休して体を休めたほうがいいですね。
さて、読者のみなさんはどちらの出張スケジュールを支持しますか?
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