喧騒とは無縁な別世界 ヴェネチアのアマンリゾートの上手な使い方

  • 2016/8/26
アマン ベニス

年間数千万人でごったがえすベネチア

イタリアを代表する観光都市ベネチア。「水の都」と評される景観にひきつけられた、ここを訪れるツーリストの数は、世界中から年間数千万人という膨大な数におよびます。そのため、どこに行っても観光客の波にもまれることになります。しかし、この喧騒を逃れる方法がいくつかあります。

ヴェネチア

その一つがベネチア中心部にあるラグジャリーホテルを上手に利用する方法です。

ラグジャリーホテルが数多く集まるベネチア。グリッティパレスやダニエリといった老舗ホテルもよく知られています。しかし、そのなかでも特にすすめたいのがアマン・カナルグランデ・ヴェニスです。

アマン・カナルグランデ・ヴェニス

ご存知あのアマンリゾートが2013年6月にオープンさせたこのホテルは16世紀のパラッツォをそのまま改装したもの。世界で最もラグジャリーなチェーンとして知られるアマンリゾートだけに宿泊費は1泊1000ユーロを超えます。

しかし、この「アマン・カナルグランデ・ヴェニス」は宿泊者以外でも歓迎してくれます。観光客が多数行きかう通りを外れしばらく歩くとおごそかな雰囲気の高い門が現れます。そこでひるむことなく呼び鈴を押しましょう。

そうすると、何も言わずともゲートのロックが解除され、入ることができます。中に入るとコンシェルジュが満面の笑みで迎えてくれます。

ホテルに宿泊していない場合でも、食事やカフェといった目的をつげましょう。天気が良い日はガーデンテラスでコーヒーを味わうのもよいでしょう。

アマン ヴェネチアのガーデン

しかし、このホテルでも圧巻といえるのは2階。

アマン ヴェネチア

華麗なパラッツォの内装をシャンデリアが照らし、モダンな家具でゆったりとくつろぐことができます。ここではイタリア料理とアジア料理をアラカルトで供されます。また、4階にはアマンおなじみのライブラリーもあります。

■アマン・カナルグランデ・ヴェニス

https://www.aman.com/resorts/aman-venice

ムラーノ島も狙い目

それでも一歩外を出ると観光客にごったがえすのがベネチア。どこか人の少ないところはないの?という人におすすめなのがベネチアの北東部にあるムラーノ島。

ここはベネチアの本島とは離れているだけにツーリストの数ははるかに少なく、ゆったりと観光を楽しむことができます。もちろん水上家屋は本島同様に見られますし、ベネチアングラスの産地としても知られるので興味がある方には堪えられないでしょう。

ここでのおすすめのホテルはラガーレ ホテル ベネチア Mギャラリー バイ ソフィテル。ソフィテルの運営するデザインホテルだけに洗練されたインテリア。それにもかかわらずベネチア本島と比較するとかなりリーズナブルな価格で宿泊することができます。

ラガーレ ホテル ベネチア Mギャラリー バイ ソフィテル

ラガーレ ホテル ベネチア Mギャラリー バイ ソフィテル

http://www.lagarehotelvenezia.com/en/

また、空港、駅、本島からの送迎の船が無料(午前9時から午後8時30分まで)というのもうれしいかぎり。少し変わったベネチア旅行にしたい、という方は検討してみてはいかがでしょうか。

空港への往復は船で

ベネチアのホテルの正面玄関といえば運河沿いというのは広く知られた話です。これはホテル宿泊客専用の船を利用するわけですが、ベネチアのマルコポーロ空港からベネチアの中心部へは水上バスで向かうこともできます。

ベネチア空港を降りてからサインにしたがって7~8分ほど歩くと、そこからベネチア各地へ向かう水上バスの乗り場があります。価格もバスで向かう場合のほぼ倍額の16ユーロと比較的リーズナブル。途中の運河ではクルーズ気分を楽しむこともできます。

ヴェネチアの水上バス

■水上バス路線図

http://www.actv.it/sites/default/files/ultimamappa.pdf

余談ですが、マルコポーロ空港にあるマルコポーロラウンジプライオリティパスなどで利用できます。このラウンジでは、スパークリングワインが常備されており、シャワールームも完備。また、ラウンジからは滑走路を眼下にのぞむほか、テラスでは屋外から離着陸する航空機が観察できるなど、なかなか素晴らしいラウンジでした。

 

 

 

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橋賀秀紀

橋賀秀紀トラベルジャーナリスト

投稿者プロフィール

筑波学院大学非常勤講師。東京都生まれ。著書は『エアライン戦争』(宝島社)など。渡航国数107か国。海外渡航暦は200回以上。記事内容・取材依頼についてはhashigahideki@gmail.comまで。

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