スターウッド・マリオット・リッツカールトンのプログラムが提携!賢く利用する方法は?

  • 2016/9/26

スターウッド・マリオット・リッツカールトンのプログラムが提携

先日、2016年9月末、世界最大規模をほこるホテルチェーン、スターウッドとマリオット、そして高級ホテルブランドとして知られるリッツカールトンの3つのプログラムの提携がスタートしました。

マリオットはすでにリッツカールトンを傘下におき、両ホテルプログラムでほぼ同一の条件としていましたが、今回の提携はマリオットがスターウッドを買収したことによるもの。同社の発表によれば、2018年までそれぞれの会員プログラムは継続されます。しかし、それに先立って、マリオットやリッツカールトンの上級会員はスターウッドの上級会員のベネフィットが獲得できるように、スターウッドの上級会員はマリオットやリッツカールトンの上級会員のベネフィットが獲得できるようになりました。

プログラムどうしの提携は次のサイトにアクセスし、ほかのプログラムにもログインして、相互のプログラムを紐づけるだけです。また、プログラム間のポイント移行も可能となりました。

Spg

http://members.marriott.com/ja-JP/

それぞれのプログラムのステータス比較

CLASS

それぞれのプログラムでのステータスは以上のようになります。一見平等のようですが、それぞれのプログラムで条件は大きく異なります。

たとえばスターウッドのゴールドは年間10滞在で獲得できますが、マリオットのゴールドは年間50泊が必要とかなりハードルが高くなっています(その代わりにスターウッドでは認められていないラウンジアクセスや朝食無料のベネフィットが得られます)。

そのため、今後はマリオットのゴールドを維持したい場合でも、スターウッド系に年間10滞在(10泊ではだめ)したほうがはるかに効率がよいということになります。

マリオット、スターウッド2つとも上級会員の場合はどうなる?

こうした場合には、よりステータスが高いプログラムと同じステータスに引き上げられます。たとえばマリオットがシルバー、スターウッドがプラチナの場合、スターウッドのプラチナのほうが高いステータスなので、マリオットもプラチナに引き上げられます。

ちなみにマリオットとリッツカールトンはほぼ同条件なのでここでは説明を省きます。

どこも上級会員ではないし、そんなにホテルには泊まらないのだけれども…

いままでは上級会員であることを前提に書いてきましたが、現時点で3つのホテルプログラムのいずれも上級会員ではないという方もいらっしゃるでしょう。

そんな方におすすめなのがスターウッド プリファード ゲスト アメリカン エキスプレス カードの会員になるという方法です。このクレジットカードは年会費が31000円+消費税とかなり高いのですが、カードを所持しているだけでスターウッドのゴールド会員の資格が得られます。通常であれば年間10滞在しなくてはならないことを考えるとかなりハードルは低いといえます。

しかもいったんスターウッドのゴールド会員になってしまえば、マリオットもゴールド会員、リッツカールトンもゴールド会員のベネフィットが得られるわけですから、従来よりもはるかにお得度が高くなったといえます。

Amex spg

スターウッド プリファード ゲスト® アメリカン・エキスプレス®・カード

http://www.americanexpress.com/japan/apps/spg/index01.cgi

クレジットカードを1枚持つだけでマリオットやリッツカールトンに年間50泊している上級会員と同じベネフィットが得られるようになるというのが今回の統合の結論。この機会にぜひ上級会員をめざしてみてはいかがでしょうか。

ポイントは相互に交換できるの?

マリオットの3ポイントはスターウッドの1スターポイントと等価となります。ポイントに関しては換算率も使い勝手もスターウッドのほうがよいというのが結論となります。

年間18泊で最上級会員を獲得する裏ワザ

ちなみにそれぞれのプログラムの最上級会員だけは実際に有償宿泊で規定の回数宿泊するしかありません。この場合もスターウッドのプラチナが年間25滞在とややハードルが低いのでおすすめです。ちなみにマリオットやリッツカールトンは年間75泊。ほとんどホテルに「住む」感覚でないと到達できないですよね。

ちなみにスターウッドでは「SPG Platinum Challenge」というキャンペーンを実施しています。任意の3か月に18泊すると、スターウッドのプラチナ会員になることができます。これが目下のところ最もハードルが低い方法ではないでしょうか。有償の滞在であれば単価の低いホテルでももちろんかまいませんし、滞在数ではないので、同じホテルに連泊しても宿泊した泊数分カウントされます。

18泊するだけで、リッツカールトン年間75泊分のベネフィットが得られるのだから利用しない手はないですね。

■SPG Platinum Challenge

https://www.spgpromos.com/statuschallenge/

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橋賀秀紀

橋賀秀紀トラベルジャーナリスト

投稿者プロフィール

筑波学院大学非常勤講師。東京都生まれ。著書は『エアライン戦争』(宝島社)など。渡航国数107か国。海外渡航暦は200回以上。記事内容・取材依頼についてはhashigahideki@gmail.comまで。

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